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妊娠後期の腰痛予防

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2017年6月19日 23:59:23

妊娠後期の腰痛予防

妊娠後期の腰痛予防

妊娠出産は身体への負担は大きいものです。
特に妊娠後期(28〜40週目)は胎児の成長もより早くなり、お腹も大きく張り感も強くなります。
同時に腰痛に悩む方も多くなる傾向があります。
妊娠後期に腰痛に悩まされやすい方の特徴と対処方法をお伝えします。

妊婦


妊娠出産は身体への負担は大きいものです。

特に妊娠後期(28〜40週目)は胎児の成長もより早くなり、お腹も大きく張り感も強くなります。
同時に腰痛に悩む方も多くなる傾向があります。

妊婦の腰痛
妊娠後期に腰痛に悩まされやすい方の特徴と対処方法をお伝えします。


なぜ妊娠後期と正産期に腰痛になるのか?

妊娠の後期以外には正産期にも腰痛は起こります。
もちろん妊娠後期の腰痛と正産期(37週から出産予定日まで)の腰痛は痛みだけでなく、腰痛の原因そのものが違います。
妊娠後期の腰痛は胎児の成長と共にお腹の皮膚が突っ張ったり、胎児が骨盤に降りてくるために恥骨や股関節に負担がかかるために起こる腰痛です。
対して正産期の腰痛は体が出産準備のために『リラキシン』ホルモンを分泌し、関節や靭帯に負担がかかるために起こる腰痛です。

pms
『リラキシンホルモン』は主に排卵期や妊娠中に多く分泌されるホルモンで、他の女性ホルモンとの作用によって関節や組織を柔軟にさせる働きがあります。
特に妊娠期の『リラキシンホルモン』は産道を柔らかくさせたり、恥骨の靭帯を柔軟にする働きがあり、正常分娩に非常に重要な働きを果たします。



妊娠後期の腰痛はツライ
妊娠中は、薬や食品に注意している方は多いでしょうし、またマッサージや整体のように身体への負担をかける施術を受けることを制限している方も多いかと思います。
添加物
そのため妊娠中は身体の痛みや違和感を我慢している方も多くおられます。
特に妊娠後期は腰痛が発生しやすいために、家事や育児も満足に行えないなどツライ思いをしている方がおられます。


中には出産前のマタニティーブルーに腰痛が加わり最悪な気分で過ごしている・・・
マタニティーブルー
そんな声も聞かれます。
周囲の協力があればいいのですが、なかなかそんな良い環境はと、望めないかもしれません。
妊娠後期は出産を控える大切な時期ですので、心も体もリラックスして過ごしたいものですね。



妊娠期の腰痛の最大の原因とは?
妊娠後期に腰痛が起こってしまう原因は多くあります。
  1. 胎児の成長と共に、むくみやお腹だせり出すことによって『皮膚の遊び』がなくなるため
  2. そり腰になると腰の骨の前弯がきつくなり、神経が圧迫されやすくなる
  3. ホルモンの働きにより関節や靭帯に負担がでやすくなる
妊娠後期は逆に腰痛がない人の方が稀なくらいです。
妊娠に伴うそり腰
出産後の事も考えて、腰痛への理解と予防、もし痛みがでてしまったら腰痛を解消する方法を知っておきたいと思います。

上記には3つの腰痛の原因を記載していますが、実はほとんどの腰痛は『皮膚の遊び』が原因によって起こると考えられます。



妊娠後期の腰痛の原因『皮膚の遊び』とは?
皮膚は文字通り、全身を包んでいる皮のことですが、健康で痛みに悩まされていない人ほど皮膚が柔軟な傾向があります。
皮膚の遊びとは皮膚の柔軟性のことでこのようにつまむと伸びる状態があること

皮膚の遊び
皮膚が柔軟でないと必ず動きの制限が起こります。
例えば前屈をするときに足がむくんでいると、身体を前に倒せば倒すほど足の皮膚が引っ張られ一定以上身体が前に倒せなくなったりします。

前屈
当たり前にある『皮膚』ですが、当たり前すぎて痛みの原因になるとは夢にも思わないでしょう。



妊娠後期は『皮膚の遊び』がなくなる
妊娠後期にお腹がせり出してくると、妊娠線が表れやすくなります。
保湿剤を毎日塗ってもいつのまにか表れてしまっています。

妊娠線
この妊娠線はお腹のせり出しに組織の成長がついていかなくなったために起こる現象で、腹部の『皮膚の遊び』がなくなっている証拠です。
突っ張っているお腹はつまもうとしてもつまめない状態になります。
胎児の影響はお腹だけにとどまらず、妊婦さんの血液量が増えるとともに全身に『むくみ』が表れます。
このむくみも『皮膚の遊び』を全身に無くしてしまう原因となります。
お腹が大きくなるにしたがって、どうしても猫背のように姿勢がくずれてしまうため、肩首のコリがおこる、このコリ感は筋肉の炎症なので、『皮膚の遊び』が無くなる原因となります。



妊娠後期の腰痛は『皮膚の遊び』対策をするだけでよくなる
ここまで読んで勘の良い方は腰痛を解消する方法がわかったかもしれません。
『皮膚の遊び』を全身で取り戻すことで、動きの改善ができ、腰痛を予防し治すことができます。

解放



腰痛の対策は3つだけ
  1. 肩や首こりを解消する
  2. そり腰にならない
  3. むくみを防ぐ
一見腰そのものの痛みには関係の内容に感じるかもしれませんが、妊娠後期は早産の恐れがある大切な時期でもあり、腰痛という痛みが起こっている場所へ直接の刺激をすることが危険な時期。
マッサージや整体を腰に対して行うことは極力避ける必要があります。

マッサージ
その場で痛みが楽になるという即効性のあるものではありませんが、半日くらいで必ず痛みは楽にすることの出来る方法です。


腰痛対策@肩や首こりを解消する

妊娠後期に起こる肩や首コリは首から肋骨にかけてハンモックのような構造をしている斜角筋の緊張によるものがほとんどです。
斜角筋を緩めるには腕を肩より上げて回す運動や肩甲骨をゴリゴリと動かす運動が効果的です。



腰痛対策Aそり腰を防ぐ

胎児の成長や子宮底が下がる妊娠後期は気を抜くと腰が反ってお腹がせり出してしまいます。
そり腰は実は簡単に解消できます。
腰が反る傾向の人は妊娠するしない関わらず重心の意識が胸にあります。
その意識をお腹、おへその下あたりに移すだけで、腰が反らなくなります。
意識と書くと難しいですが、排尿や排便をいっぺんに我慢するように力を入れてみると、意識がお腹に行くことがわかります。
鏡をみて、腰が反っているなと思ったらお腹の下へ意識を向ける(排尿や排便をグッと我慢)。
そうすると自然に反り腰が解消されます。



腰痛対策Bむくみを解消する

妊娠中はつわりや偏食になりがちなために野菜を食べられない傾向があります。
むくみは血液量が増えることによっておこりますが、腎臓の負担が大きくなることによって起こります。
体外へ水分を排出するために野菜、特に瓜類(きゅうり、スイカ、冬瓜など)を食べることでむくみを防ぐことができます。
※急激な体重増加や尿の量が減少している場合は、妊娠高血圧症などの別の病気がむくみを引き起こしてしまっている可能性があります。このような場合は担当医にすみやかに相談したほうがよいでしょう。



妊娠後期に起こった腰痛はすぐに解消するべき

妊娠後期の後半、正産期は出産を控えて、運動を勧められたりと今迄と違って、産科でも動くことが勧められる時期となります。
ウォーキング
きちんと対策をすれば妊娠後期の腰痛は予防や治すことのできるもの。
大切な時期だからこそ、痛みは早期に解消するべきと考えられます。



まとめ

  • 妊娠後期は腰痛が起こりやすい時期
  • 腰痛の原因は3つ、そり腰、肩首コリ、むくみ
  • 皮膚の遊びを改善する方法は体外へ水を排出することと、コリを解消すること


>>>腰痛治療について



木もれび鍼灸院院長 木もれび鍼灸院院長弓削周平

長春中医薬大学 中医学士
長春中医薬大学 客員教授
吉林省公認 推拿師
北摂中医鍼灸研究会 代表


学生時代に父親がうつ病を発症。病院に行ったにも関わらず、完治することはなかった。この経験から精神疾患とそれに付随する不定愁訴(腰痛や不眠症、耳鳴りなど)で苦しんでおられる患者様と向き合おうと、伝統医学を極めるために中国の中医薬大学へ留学し、中医学と東洋医学(漢方・鍼灸)を体系的に学ぶ。日本に帰国後さらに日本伝統鍼灸を学び研鑽を積む。
この針治療が患者様からとても好評で多くのお喜びの声を頂いている。

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