小児鍼について
小児鍼
小児鍼と伝統医学
現在30代後半から上の年齢の方にとって、アトピーや食物アレルギーはあまり縁のないものだったと思います。
学校給食でもそこまでアレルギーについて意識したこともありませんでした。
今では昔と違い牛乳や卵などアレルゲンとされている食品の摂取に十分注意を払わないと安心した学校生活を送れないほどです。
治療法はというと「食べさせるな」「食べさせろ」と二転三転しており、アレルギーの専門家でも意見が分かれています。
幼い子供を持つ親御さんは混乱しています。
私も娘が一人いますが、健康に育ってくれることだけで今の時代、幸運だなと思っています。
しかし幼児期を過ぎるまで気が抜けない。。。
健康を守るための情報が不確かな今の時代にこそ、昔から受け継がれてきた伝統医学が子供の健康を守れるのではないかと思っています。
小児はりとは?
子供に対するはりきゅうは「チリゲの灸」や「虫ばり」などの名称で関西を中心に親しまれてきました。
江戸時代から行われてきた「小児鍼」ですが。明治期に漢方医学から西洋医学中心に医学教育が大きく舵を切られたことから、徐々に衰退していきました。
しかし、最近になりアレルギー疾患はじめアトピー、小児ぜんそくなど治癒が難しく、症状の緩和や上手に症状をコントロールするかが主体になっている子供の病気が増えてきています。
小児鍼が多くのお子さんを持つ方たちにとって、有効な治療法の一つになっており、小児鍼を利用する方も増えてきています。
小児鍼は何歳から受けられるのでしょうか?
0歳から治療を受けることができます。
小児鍼は大人の鍼のように刺す鍼ではなく、皮膚表面への軽い刺激で終わる場合がほとんどです。
乳幼児の皮ふは大人の皮ふの2分の1くらいしかありません。
そのため触れるか触れないか程度の刺激が乳幼児の身体にとっては一番適した刺激です。
安全?痛くないの?
一般の小児鍼は10〜15分ほど全身をこすったり、掻いたりする方法で皮ふを刺激します。
木もれび鍼灸院の小児鍼は一般の小児鍼の10分の1程度の刺激しか与えません。
乳幼児の皮ふは極めて繊細なことを知っているからです。
本当に必要な場所に必要な刺激しか与えないので、刺激量がオーバーになることもありませんので安心して受診いただけます。
重篤な症状によっては鍼を刺す場合もありますが、ほとんどは痛みを感じない刺さない鍼で刺激します。
どの部分を治療するの?
頭、背中、お腹、手や足など、お子さんの状態、症状によって治療箇所は変わります。
どのように治療するの?
小児鍼が効果を決めるポイントは、治療を受ける赤ちゃんが恐怖心を抱かないことです。
できるだけお子さんとお母さんがリラックスして治療を受ける状態で治療します。
1〜3歳くらいの乳幼児は、抱っこした状態で治療します。
3歳以降になると、座ったり寝た状態での治療になります。
金額はいくらでしょうか?
治療時間はどれくらいでしょうか?
実際の鍼治療は1〜5分程度。
問診や診察を入れると15〜20分くらいです。
※初めての治療は1時間ほどかかります。
どのくらい通院したらいいのでしょうか?
治療を受けるお子さんの状態や症状により、通院回数は様々です。
電話での相談も受けていますので、気軽にご相談ください。
子供は嫌がらないの?
小児鍼の効果を決めるポイントは、治療を受ける赤ちゃんが恐怖心を抱かないことです。
最初が肝心です。
慣れてくると嫌がるどころか自分から小児鍼を受けたいと言ってくれるお子さんが多くおられます。