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生理痛は”中医学”では『痛経』と言います。
2000年以上前の書物にも記載されています。
また、生理痛に効果的な漢方薬も多くあり、婦人科でも漢方薬と西洋薬を組み合わせて処方しています。
キーワードは『不通則痛』と『衝任』
『不通則痛』とは痛みは気の流れが滞ることが原因ということ。
『衝任』とは女性の生理に深い関わりのある経絡で子宮に繋がっていると考えられています。
中医学では『衝任』の経絡を巡っている気が滞ると痛みが起こると考えています。
1~5は中医学の診断の『証』と言われるもので、漢方薬の基準であり、鍼灸の治療の基礎となるものです。
『証』を決めないと治療の方法も決めることもできません。
中医学では女性の生理周期を7という数字を基礎数字としています。
7日ごとを1段階と考えると、①月経前期、②月経期、③月経後期、④中間期の4段階に分けることができます。
痛みがひどい生理痛の治療のベストタイミングは①月経前期と②月経期です。
気滞血お、寒凝胞中、湿熱下注などの『証』がこれにあたります。
痛みが軽いがじわじわ痛む生理痛の治療のベストタイミングは①月経後期と②中間期です。
気血虚弱、肝腎虚損などの『証』がこれにあたります。
タイミングを外して治療をするとあまり効果がみられません。
それは【三陰交】
女性の生理に関係する経絡である『衝任』を調整できるツボです。
施術の特徴
施術回数や通院ペースを明確にします。
初回に痛みが取れるまでどれくらいかかるかを説明できます。
中には回数がかかる方もおられますが、ほとんどの方は3回までに痛みに対する変化を実感することが出来ます。
そのため初回から3回までは最低でも週に1回は通っていただくようにお願いしています。
中には一回で痛みが引き、日常生活の注意点だけ守ってもらう方もおられます。
治療終了後も痛みが再発しないように指導します。
食事の摂り方や姿勢、呼吸の仕方を指導することで、自分で痛みをコントロールすることが出来るようにしてもらいます。
参考:
辛いPMS(月経前症候群)を緩和するためのツボ
実証痛経(月経困難症)とプロスタグランジンに対する穴位シップの治療効果
長春中医薬大学 中医学士
長春中医薬大学 客員教授
吉林省公認 推拿師
北摂中医鍼灸研究会 代表
学生時代に父親がうつ病を発症。病院に行ったにも関わらず、完治することはなかった。この経験から精神疾患とそれに付随する不定愁訴(腰痛や不眠症、耳鳴りなど)で苦しんでおられる患者様と向き合おうと、伝統医学を極めるために中国の中医薬大学へ留学し、中医学と東洋医学(漢方・鍼灸)を体系的に学ぶ。日本に帰国後さらに日本伝統鍼灸を学び研鑽を積む。
この針治療が患者様からとても好評で多くのお喜びの声を頂いている。
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