太平聖恵方

著者

王懐隠など

出版時期

北宋：992年

概要

太平聖恵方。全100巻。北宋の王懐隠や王祐などによって編纂。978～992年の14年間を要した。現存する10世紀以前の最大の方書である。漢代から宋代に至る16834首の方剤を収録し、中には宋の皇帝である趙光義収蔵であった1000余りの医書や医官院が収蔵していた1万あまりの医書から編纂していることから医学書としての重要性がうかがえる。内容は脈診法、処方用薬や五臓病証、傷寒、時気、熱病、内、外、骨傷、金創、婦人、小児など各科の病因証治だけでなく、神仙、丹薬、薬酒、食治、補益、針灸なども含む。本書は唐代の『千金方』『外台秘要』に引き継がれる。