三因極一病証方論

『三因極一病証方論』陳言による。南宋：１１７４年刊行。原書名は『三因極一病源論粋』簡略し『三因方』と呼称される。全１８巻、１８０門に分けられる。収載方剤は約１０５０首。本書は陳言が提唱した『三因学説』が軸となり構成されている。三因とは内因、外因、不内外因からなる。外因は、寒暑燥湿風熱の六淫によって発生する病、内因とは喜怒憂思悲恐驚の七情によって発生る病、不内外因とは内因や外因以外によるもの飢餓・飽食、害虫、金瘡、圧溺などによって発生する病すべてをいう。本書は後世に病因概念を提唱し後世に大きな影響を残した。


三因極一病証方論