更年期障害とは?
更年期障害とは、ホルモンバランスの乱れが原因の身体的・精神的不調のことであり、
自律神経失調症の一つです。
ホルモンバランスの乱れによって「
ホットフラッシュ」「大量の汗」などの症状が現れます。 これが更年期障害ですが、更年期障害は、ホルモンバランスの乱れだけが原因ではありません。
更年期の時期は、子供の独立・夫の定年・親の介護など急激に生活のリズムが変わる時期でもあり、生活のリズムの変化による精神的ストレスや家庭や職場でのストレスなども加わって、更年期障害が現れます。
また、最近では、30代ぐらいの更年期にはまだ早い年齢であるにもかかわらず、更年期症状があらわれる「若年性更年期障害」が増えてきています。
原因は?
更年期を迎える時期になると、卵巣の機能が衰え、その結果、卵巣から分泌されている女性ホルモン(エストロゲン)の量が減少します。
エストロゲンの分泌量が減ると、脳は盛んに卵胞刺激ホルモンを分泌し、卵巣からエストロゲンを分泌するように促します。
しかし、更年期を迎えた卵巣は、必要な量のエストロゲンを分泌することが出来ないため、エストロゲンの減少と卵胞刺激ホルモンの増加という「ホルモンバランスの乱れ」が起こります。
若いころに行なった無理なダイエットや不規則な生活・食事によってホルモンバランスが乱れていることが原因の一つであると考えられます。
治療法は?
更年期障害の治療法としては、現在のところ、ホルモン注射によるホルモン補充療法が一般的だといわれています。
しかし、生活習慣の見直し(お酒やタバコを控える、運動をする)食生活、睡眠習慣をすることがもっとも大切です。
木もれび鍼灸院の【更年期障害】の考え方
東洋医学では更年期障害のことを臓躁(ザンゾウ)と言います。
まず更年期障害の原因をストレスの大小と年齢の2つにあると考えます。
原因1:肝鬱(ストレスによるもの)
更年期障害で当院に受診される全ての方が病院でホルモン補充療法など色々試したが、症状の変化がなかった・・・
ホルモンの増減が根本的な原因でない場合は肝鬱(ストレス)を中心として治療を組み立てていきます。
原因2:年齢
一般的に更年期障害と病院で診断されて、ある程度投薬治療で効果がみられるものです。
主にホルモンバランスの乱れによるものです。
しかしなかなか症状が改善しない頑固な更年期障害はホルモンバランスだけではなく、肝鬱(ストレス)も関わってきます。
つまり↓
年齢(女性ホルモン)+肝うつ(過度のストレス)=更年期障害
更年期障害が単純な原因ではないことがわかると思います。治療には詳しい体質の分析や、個人個人に合わせたオーダーメイドの鍼灸治療が必要となってきます。
木もれび鍼灸院の考える【更年期障害】の『証』
- 1.肝気鬱結
- 明らかな原因がある過度のストレス
精神状態だけでなく脇の痛みなども併発します。 - 2.痰熱鬱結
- 感情の起伏が大きくなります。
また特に大小便の異常がみられます。 - 3.陰虚陽こう
- 主にやせ形の50代以降の女性に起こります。
めまい、耳鳴りやほてりを伴うでしょう。
一番治りにくいタイプ。再発もしやすい。
鍼灸の施術はどうするの?
一般的な治療院の施術方法
一般的な鍼灸院は症状の出ているところに針を刺したりお灸をしたりします。 肩こりや耳鳴りを感じている方が多いので、マッサージでごまかす治療院が多いでしょう。
当院の施術の特徴
当院では症状を引き起こしている気のとどこおりを改善するために1~5本しか鍼を刺しません。 マッサージも必要としません。 初回に徹底したカウンセリングと診察により、どこが悪いのかを特定するので最小限の刺激しか必要としないからです。
施術の特徴
①治療方法を明確にします。
初回に症状が取るための治療方針をお伝えします。 症状により通院回数やペースにばらつきがありますので、説明いたします。
②治療終了後も症状が再発しないように指導します。
食事やお茶の摂り方や姿勢、呼吸の仕方や生活習慣を指導することで、自分で症状をコントロールすることが出来るようになり、また更年期障害に苦しまないようになります。